『LEAN IN』を読んだ

女で、この歳で、運良く同じ業界で働き続けてそこそこの役職についていると、どうしても「男女共同参画」というものから無縁ではいられない。男女共同参画については自分なりの意見を持っているつもりではあるけど、でもあくまでも「自分なりの」意見なわけ…

『波紋と螺旋とフィボナッチ』を読んだ

生物のパターン形成に関する研究で有名な、阪大近藤滋先生が一般向けに書かれた本。 波紋と螺旋とフィボナッチ (角川ソフィア文庫) 作者: 近藤滋 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/03/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 「生物のパターン…

『フランケンシュタイン』を読んだ

SF

未読だったSFの古典的名著。本屋さんをふらふらしていたときに見かけて購入。 フランケンシュタイン (新潮文庫) 作者: メアリーシェリー,Mary Shelley,芹澤恵 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/12/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る…

『新版 論文の教室 レポートから卒論まで』『理科系の作文技術』『文章の書き方』を読んだ

しばらくブログ放置。最近読書量もかなり落ちているのだよなあ・・・。とは言えこのブログは自分にとって備忘録的な役割を果たすものなので、読んだ本は記録をつけていきたい。 この記事も一ヶ月ほど前に書き始めて、あともう少しというところで放置していた…

『日本近代科学史』を読んだ

ちょっと前に感動のうちに読み終えていたのだが、最近あまりにやる気がなく、感想文を放置していたこの本。 日本近代科学史 (講談社学術文庫) 作者: 村上陽一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/09/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見…

『シンドローム』を読んだ

SF

読書漫画『バーナード嬢曰く。』の中のSF好き読書家キャラ、神林しおりが漫画の中で薦めていた『シンドローム』が文庫化されるという情報をツイッターで得て、本屋で探して即購入。 シンドローム(キノブックス文庫) 作者: 佐藤哲也,森見登美彦(解説) 出版社/…

『破滅の王』を読んだ

先日徘徊していた本屋で見つけ、作家名と帯のあらすじに惹かれて購入。直感通り面白くて一気に読んだ。 破滅の王 作者: 上田早夕里 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2017/11/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 「上田早夕里」の名前は…

『人生は、楽しんだ者が勝ちだ』を読んだ

日本経済新聞に連載されていた「私の履歴書」に、大幅加筆修正された米沢先生の自伝。 人生は、楽しんだ者が勝ちだ 私の履歴書 作者: 米沢富美子 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2014/06/14 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見…

『複雑さを科学する』『<あいまいさ>を科学する』を読んだ

先日亡くなられた米沢富美子先生の著書。 複雑さを科学する (岩波科学ライブラリー) 作者: 米沢富美子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1995/09/22 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 「あいまいさ」を科学す…

『科学者はなぜ神を信じるのか』を読んだ

昨年、本屋で見かけて興味を惹かれながらもそのときは買い逃し、以来探していたこの本をしばらく前にやっと見つけて購入。 科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで (ブルーバックス) 作者: 三田一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 20…

『お茶をどうぞ』を読んだ

生協の本売り場で見かけて購入。 お茶をどうぞ 向田邦子対談集 (河出文庫) 作者: 向田邦子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2019/01/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 向田邦子さんのエッセイに初めて出会ったのは小学校高学年の頃だっ…

『科学を語るとはどういうことか』を読んだ

東大の物理学教授である須藤(すとう)靖先生と、京大の科学哲学者、伊勢田哲治先生との対談。表紙がそもそも強烈なんだが、中身も強烈。というか、中身の強烈さに合わせてこの表紙なんだろうな・・・。 科学を語るとはどういうことか ---科学者、哲学者にモ…

『猿橋勝子という生き方』を読んだ

図書館でたまたま見かけて借りてみた。 猿橋勝子という生き方 (岩波科学ライブラリー) 作者: 米沢富美子 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2009/04/07 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (6件) を見る 不勉強なので、女性研…

『狩人の悪夢』を読んだ

年が明けてやっと、仕事関連以外の趣味の本を読む余裕が出てきた。というわけで図書館で借りたのがこれ。 狩人の悪夢 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/01/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (10件) を見る 一昨年出版され…

『[図説]偽科学・珍学説読本』を読んだ

昨年買い込んだ疑似科学関連書籍の中で、かなり色物感の強いこの本。 図説 偽科学・珍学説読本 作者: グレイムドナルド,Graeme Donald,花田知恵 出版社/メーカー: 原書房 発売日: 2013/03/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る これまで読…

『科学はなぜわかりにくいのか』を読んだ

最近ずっと疑似科学関連の本を読んでいて思ったのが、「疑似科学の定義って難しい」ということ。疑似科学に関する本の数だけ、著者の数だけ定義がある。で、それって裏を返せば「科学の定義って難しい」ということ。まあそれだから「科学とはなにか」を考え…

『暮らしのなかのニセ科学』『なぜ疑似科学を信じるのか』を読んだ

相変わらず講義準備のために疑似科学・ニセ科学関連の本を読んでいる。というわけでまずはこの二冊。 暮らしのなかのニセ科学 (平凡社新書) 作者: 左巻健男 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2017/06/15 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る …

『メディア・バイアス』を読んだ

元毎日新聞記者で、食の安全などに関する著作があるフリーランスの科学ジャーナリスト、松永和紀さんの2007年の著作。 メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書) 作者: 松永和紀 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/04/17 メディア: …

『疑似科学入門』を読んだ

最近読書が全然進んでいない。まあいろいろ仕事が立て込んでいて疲れているんだろうけど、だからと言って小説で現実逃避、という気分になるわけでもなく、仕事関連の本を読みかけてはまた新しい本を読んだりでなかなか読書感想文も書けずに11月ももう半ば。 …

『マクニール世界史講義』を読んだ

最近科学史に興味を持ち始め、これまで何冊か新書・文庫で入門的な本を読んだ。で、思い至ったのが、「科学史は歴史。世界史をちゃんと抑えておかないとだめ」という当たり前のこと。私、そう言えばセンター試験で世界史は一応受験したけれど、でもそれほど…

『読書で離婚を考えた。』を読んだ

ブログタイトルの通り、本が好きなので、割といつも「なにか新しい面白い本はないか」と探している。なので人がどんな本を読んでいるのかに興味がある。したがって読書エッセイみたいなものは割と好きだ。新聞の書評も結構好きだけど、読書エッセイのほうが…

『know』を読んだ

SF

『[映]アムリタ』から『2』へと続く一連の作品を読んで以来、すっかり野崎まどの魅力にとりつかれてしまった。 know (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野崎まど,シライシユウコ 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/07/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4…

『少年は残酷な弓を射る』を読んだ

SF、ミステリ以外の小説を久しぶりに読んだ。 少年は残酷な弓を射る 上 作者: ライオネル・シュライヴァー,光野多惠子,真喜志順子,堤理華 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/06/24 メディア: ペーパーバック クリック: 23回 この商品を含むブ…

『テロメア・エフェクト』を読んだ

図書館で借りて読んだのだが、期限をかなり過ぎてしまい、その状態で延長するのもためらわれ、読み終わるやいなや返却してしまったので手元にない。なので覚えている範囲で感想を書きます。 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プロ…

『どうすれば「人」を創れるか』を読んだ

9月の学会シーズンが終わった。今年は2週連続で2つの違う学会に参加したので、体力のない私は随分と疲れた。しかし何はともあれ終わったので、そろそろ9月に読んだ本の感想を書いておかねば。というわけでまずはこれ。 どうすれば「人」を創れるか―アンドロ…

『2』を読んだ

2 (メディアワークス文庫) 作者: 野崎まど 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2012/08/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 64回 この商品を含むブログ (36件) を見る いや予想を上回る衝撃でした。感想なんて何を書けばよいのやら。 『…

『錬金術大全』を読んだ

かのアイザック・ニュートンが、後年、錬金術に入れ込んでいたというエピソードを知って以来、錬金術には興味を持っていた。現代では全く否定されている研究分野だけれど、あのニュートンが入れ込むくらいだから何らかの科学的正当性があったのではないかと…

『舞面真面とお面の女』『パーフェクトフレンド』を読んだ

引き続き、野崎まど5部作。 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) 作者: 野崎まど 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2010/04/24 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (43件) を見る パーフェクトフレンド…

『死なない生徒殺人事件』『小説家の作り方』を読んだ

野崎まどの『2』を読む前に五部作を読もうシリーズ第二弾。実際には『[映]アムリタ』の次は『舞面真面とお面の女』なのだが、生協で注文したところ最初に届いたのがこちらの『死なない生徒』と『小説家の作り方』だったので先に読んでしまう。 死なない生…

『ムカシ✕ムカシ』『サイタ✕サイタ』『ダマシ✕ダマシ』を読んだ

お盆休み中に図書館で借りた『ムカシ✕ムカシ』『サイタ✕サイタ』を読んだら、続きが気になって我慢できなくなり、最新作にしてXシリーズ最終作の『ダマシ✕ダマシ』(出版は昨年なのだが、近所の図書館にはまだ入っていないらしかったので借りられなかったの…