『イナイ✕イナイ』『キラレ✕キラレ』『タカイ✕タカイ』を読んだ

森博嗣のXシリーズを読み始めました。

 

イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫)

イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫)

 
キラレ×キラレ CUTTHROAT (講談社文庫)

キラレ×キラレ CUTTHROAT (講談社文庫)

 
タカイ×タカイ CRUCIFIXION (講談社文庫)

タカイ×タカイ CRUCIFIXION (講談社文庫)

 

 

S&Mシリーズ、Vシリーズ、Gシリーズの3つとも、名古屋と思しき那古野という場所が舞台なのに対し、Xシリーズの舞台は東京。探偵事務所に務める椙田泰男、その助手の小川令子、美大生のアルバイト真鍋瞬一と、『イナイ✕イナイ』での依頼主の親戚で同じく探偵業を営んでいる鷹知裕一朗が主な登場人物。Gシリーズの途中でN大の大学院を卒業して東京のW大に助教として赴任する西之園萌絵が徐々に主要登場人物として食い込んでくる。S&Mシリーズの犀川先生、Vシリーズの紅子、Gシリーズの海月及介みたいな明らかな名探偵はいないのだが、いろいろ仮説を立てて真相に近づいていくという点では真鍋がその役に一番近い。

 

前にも書いたけれど、森博嗣の小説ってあまり感情を揺さぶられることなくつるつる読めてしまって、かつ、シリーズを通して読むことによって明らかになる謎や、シリーズを通して展開していく物語があるので、先が気になってどんどん読んでしまうのだ。一方、私自身の記憶力が非常に悪いのと、あと、S&Mシリーズ・Vシリーズ・四季シリーズを読んだのがちょっと前だったこともあって、なんかこの登場人物前にも出てきたっぽいんだけど覚えてない・・・ってことが今回たくさんあった・・・。気になる・・・。

 

森博嗣のミステリは、あまりにつるつる読んでしまうのでなんだかコストパフォーマンスが悪いような気がしてしまうのと、家の本棚スペースが限られているのとで、最近はずっと図書館で借りているのだけれど、そのうちまた全部買って読み直そうかな・・・とも思ったり。まあ要するに森先生の策にどっぷりはまっているということだ。