『三体』『三体II』を読んだ
もう一ヶ月以上前に読み終わったのだけれど、特に『三体II』は、未だに折りに触れ思い出しては陶然としてしまうくらい、異様に面白かった。すごい読書体験だった。
正直、最初の『三体』は、もちろんめちゃくちゃ面白くはあったものの、最後の最後で「???ファンタジー・・・???」となり、その「???」を引きずったまま『II』を読み始めたので、ルオ・ジーの「呪い」もこれもファンタジーなんかな・・・と思ってたんですよね。でもまあそれはそれとして『三体II』では宇宙の描写がとにかくすごくて、いやもう何千の宇宙艦隊を宇宙空間にきっちりと整列させるとかその考えがすでに圧倒的で、「うわわあああああ」と頭の中で叫びながら読んだんだけど、最後「呪い」の正体が明らかになったときはもう・・・もう・・・(陶然)。
キャラクターもすごく魅力的で、まあ私はもちろんイエ先生押しですけど、ダーシーとか上述のルオ・ジーとか、最初はなんか嫌な感じのキャラだったのが、話が進むにつれどんどん魅力的になっていく。イエ先生はじめとしてストーリーの軸となる主要キャラには女性も多くて、今の中国が実際にそうなのかそれとも作者がジェンダーに配慮しているのか、どちらなのだろうと考えていた。
『三体II』はあまりに面白くて読み終えるのがつらく、ところどころ休憩を入れながら読み終えた。完結作の『三体III』、楽しみだけれど、この三体の世界が完結してしまうのかと思うと早く読みたいような読みたくないような・・・。