『私の科学者ライフ』を読んだ

最近、理系女子・科学者キャリア系の本が結構たくさん出てますよね?で、自分が就職に苦労したこともあり、これからキャリアを積んでいく学生を育てる立場になったこともあり、ほぼ出る端から読んでいる。猿橋賞受賞者の声を集めたこの本も、そういう理系女子・科学者キャリア系の本の一冊。

 

 

ただまあ本書で紹介されているのは「猿橋賞受賞者」なので、これまで読んできたキャリア系の本とは違うんだろうなと思いながら読み始めたんだけど、やっぱり全然違いますよね・・・。各分野のスーパースター級研究者ばかりで、初っ端の二人が二人とも「修士1年生でnature」ですよ。「お、おう・・・」という感じ。

 

学生時代からイケイケで、ノーベル賞受賞者に俺はなる!という意気軒昂な方にはお薦めするけど、私のように、一時はトップレベル研究者を目指したけれど途中で自分の能力のなさに気づいてしまったそこそこの研究者、には割とつらい本でしたね・・・。子供3人産んで家事育児やりつつ大学教授として業績も出して・・・ってそれだけでもうめまいがしてしまうへたれ・・・。

 

まあただ、どこの分野でもそうだけど、そこそこのレベルの研究者たちの研究が作る土台があってこそ、スーパースター級の研究者の研究が進むんだと思うんですよね。なので、ここまですごくなくても研究者にはなれるよ、研究楽しいよっていうのは書いておきますね。

 

あと、教養時代のお友達である佐藤たまきさんの記事は個人的にじーんと来ちゃいましたね。米沢先生とのやり取りのところもたまちゃんらしくてよかった・・・。佐藤たまきさんのこちらの本はめちゃくちゃお薦め!

 

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