『地球46億年気候大変動』を読んだ

しばらく前に買ってあって積んであったのを、職場の居室を引っ越した際に見つけて「なんか面白そうな本あるー」と手に取った次第(いや「なんか面白そうな本あるー」じゃねえよ自分で買ったんだよ・・・)。

 

 

東大の地球惑星科学の教授の方が書かれた本。私は生物学者なので、炭素循環っていうと植物の光合成による炭素固定、その炭素を食べた動物が死んでまた土に戻る、みたいなところしか把握してなかったんだけど、考えてみれば地球上には生物よりも無生物のほうが多いわけで、その無生物の代表である鉱物が炭素循環に大きく関わっているという話が紹介される冒頭からかなりの衝撃を受けた。

 

途中はかなり専門的な話も多く、読み飛ばしてしまったところもあるんだけれど、最先端研究がどのように進められてきたのかという過程が臨場感たっぷりに書かれていたのと、何より地球が今後どうなってしまうのかというところが気になって最後まで読み終えた。一回読んだだけでは把握しきれなかったのでまた読まないといけないんだけど、でも地球惑星科学が非常にエキサイティングかつ重要な研究分野だということはよくわかりました!私、大学進学のときは環境問題に非常に興味を持っていたので、そのときにこんな研究分野があることを知っていたら進んでいたかもしれないな。まあ物理苦手だったんで、かなり可能性の低い「かもしれない」ですが。