『オメガ城の惨劇』を読んだ

本屋で見かけて、裏表紙のあらすじを見て、犀川先生と真賀田四季出てくるんだ?買わなきゃ!となって買った。久しぶりの森博嗣ミステリ。

 

 

英語タイトルが『SAIKAWA Sohei's Last Case』であることに今気づいた。ええ・・・そんな・・・。

 

マガタ・シキからの招待状を受けて、科学雑誌の記者である主人公、ミヤチ・ノエミ、サイカワ・ソウヘイ他、高名な数学者・物理学者・心理学者や医師・画家の7人が、オメガ城に集まる。オメガ城は、『すべてがFになる』に出てきた島に建設された巨大な城で、招待された7人は特に顔見知りでもなく共通点もない。城でのディナー後、それぞれ引き取った部屋の中で、招待された7人のうち3人が殺され、1人が行方不明になり、そして行方不明になった1人の部屋の中で正体不明の死体が発見される。

 

最終的にはサイカワ・ソウヘイが事件を解決してめでたしめでたし、となるわけなんだけど、事件解決後思いも寄らない展開が待っていて、読後しばらくS&Mシリーズ、Vシリーズを思い返して反芻していた。S&Mシリーズは一度全部揃えたんだけど、結局売ってしまったのだよな・・・。S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズとXシリーズを一通り読んで本作を読んだあと、やっぱり私は森博嗣ミステリキャラの中で犀川先生が一番好きだなあと再確認した。『すべてがFになる』だけでもまた買おうかな・・・。そしてこれが本当に犀川先生最後の事件なのかしら。Gシリーズの『Χの悲劇』では随分物語が遠くに行ってしまっていたし、犀川先生はもう出てこないのかしら・・・。