2018-01-01から1年間の記事一覧

『メディア・バイアス』を読んだ

元毎日新聞記者で、食の安全などに関する著作があるフリーランスの科学ジャーナリスト、松永和紀さんの2007年の著作。 メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書) 作者: 松永和紀 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2007/04/17 メディア: …

『疑似科学入門』を読んだ

最近読書が全然進んでいない。まあいろいろ仕事が立て込んでいて疲れているんだろうけど、だからと言って小説で現実逃避、という気分になるわけでもなく、仕事関連の本を読みかけてはまた新しい本を読んだりでなかなか読書感想文も書けずに11月ももう半ば。 …

『マクニール世界史講義』を読んだ

最近科学史に興味を持ち始め、これまで何冊か新書・文庫で入門的な本を読んだ。で、思い至ったのが、「科学史は歴史。世界史をちゃんと抑えておかないとだめ」という当たり前のこと。私、そう言えばセンター試験で世界史は一応受験したけれど、でもそれほど…

『読書で離婚を考えた。』を読んだ

ブログタイトルの通り、本が好きなので、割といつも「なにか新しい面白い本はないか」と探している。なので人がどんな本を読んでいるのかに興味がある。したがって読書エッセイみたいなものは割と好きだ。新聞の書評も結構好きだけど、読書エッセイのほうが…

『know』を読んだ

SF

『[映]アムリタ』から『2』へと続く一連の作品を読んで以来、すっかり野崎まどの魅力にとりつかれてしまった。 know (ハヤカワ文庫JA) 作者: 野崎まど,シライシユウコ 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2013/07/24 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4…

『少年は残酷な弓を射る』を読んだ

SF、ミステリ以外の小説を久しぶりに読んだ。 少年は残酷な弓を射る 上 作者: ライオネル・シュライヴァー,光野多惠子,真喜志順子,堤理華 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2012/06/24 メディア: ペーパーバック クリック: 23回 この商品を含むブ…

『テロメア・エフェクト』を読んだ

図書館で借りて読んだのだが、期限をかなり過ぎてしまい、その状態で延長するのもためらわれ、読み終わるやいなや返却してしまったので手元にない。なので覚えている範囲で感想を書きます。 細胞から若返る! テロメア・エフェクト 健康長寿のための最強プロ…

『どうすれば「人」を創れるか』を読んだ

9月の学会シーズンが終わった。今年は2週連続で2つの違う学会に参加したので、体力のない私は随分と疲れた。しかし何はともあれ終わったので、そろそろ9月に読んだ本の感想を書いておかねば。というわけでまずはこれ。 どうすれば「人」を創れるか―アンドロ…

『2』を読んだ

2 (メディアワークス文庫) 作者: 野崎まど 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2012/08/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 64回 この商品を含むブログ (36件) を見る いや予想を上回る衝撃でした。感想なんて何を書けばよいのやら。 『…

『錬金術大全』を読んだ

かのアイザック・ニュートンが、後年、錬金術に入れ込んでいたというエピソードを知って以来、錬金術には興味を持っていた。現代では全く否定されている研究分野だけれど、あのニュートンが入れ込むくらいだから何らかの科学的正当性があったのではないかと…

『舞面真面とお面の女』『パーフェクトフレンド』を読んだ

引き続き、野崎まど5部作。 舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫) 作者: 野崎まど 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス 発売日: 2010/04/24 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 50回 この商品を含むブログ (43件) を見る パーフェクトフレンド…

『死なない生徒殺人事件』『小説家の作り方』を読んだ

野崎まどの『2』を読む前に五部作を読もうシリーズ第二弾。実際には『[映]アムリタ』の次は『舞面真面とお面の女』なのだが、生協で注文したところ最初に届いたのがこちらの『死なない生徒』と『小説家の作り方』だったので先に読んでしまう。 死なない生…

『ムカシ✕ムカシ』『サイタ✕サイタ』『ダマシ✕ダマシ』を読んだ

お盆休み中に図書館で借りた『ムカシ✕ムカシ』『サイタ✕サイタ』を読んだら、続きが気になって我慢できなくなり、最新作にしてXシリーズ最終作の『ダマシ✕ダマシ』(出版は昨年なのだが、近所の図書館にはまだ入っていないらしかったので借りられなかったの…

『[映]アムリタ』を読んだ

SF

この前読んだ『バーナード嬢曰く。』の4巻で、野崎まどの『2』の前に読むべき作品として紹介されていた5部作、その最初の作品がこの『[映]アムリタ』。野崎まどの処女作でもあるのかな? [映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1) 作者: 野崎まど,森井…

『イナイ✕イナイ』『キラレ✕キラレ』『タカイ✕タカイ』を読んだ

森博嗣のXシリーズを読み始めました。 イナイ×イナイ PEEKABOO (講談社文庫) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/09/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (26件) を見る キラレ×キラレ CUTTHROAT (講談社文庫)…

『フタバスズキリュウ もうひとつの物語』を読んだ

先週、Amazonから届いて、帰りの電車で読みだしたら止まらなくなり、寝る前の時間を利用してその日のうちに読み終わってしまった。 フタバスズキリュウ もうひとつの物語 作者: 佐藤たまき,かわさきしゅんいち 出版社/メーカー: ブックマン社 発売日: 2018/0…

『バーナード嬢曰く。』4巻を読んだ

待ちに待った『バーナード嬢曰く。』の最新刊は神林しおりが表紙。 バーナード嬢曰く。: 4 (REXコミックス) 作者: 施川ユウキ 出版社/メーカー: 一迅社 発売日: 2018/07/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (5件) を見る ふと本屋で見つけた表紙に…

『細胞内共生説の謎』を読んだ

研究に教育に、一般向けの本の執筆にと大活躍の佐藤直樹先生の最新作は、葉緑体の細胞内共生について、その研究の歴史と最新成果をまとめた本。 細胞内共生説の謎: 隠された歴史とポストゲノム時代における新展開 作者: 佐藤直樹 出版社/メーカー: 東京大学…

『いのちを”つくって”もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義』を読んだ

後期に「生命と科学の倫理」なる講義シリーズを一部受け持つことになっているので、書籍部で見かけてこんな本も読んでおいたほうがいいかなと思い買ってみた。 いのちを“つくって"もいいですか? 生命科学のジレンマを考える哲学講義 作者: 島薗進 出版社/メ…

『紙の動物園』を読んだ

SF

昨年文庫化され、ピースの又吉絶賛とかで話題になっていたケン・リュウの傑作短編集の1。昨年買ってしばらく積んであったのを読んだ。 紙の動物園 (ケン・リュウ短篇傑作集1) 作者: ケンリュウ,伊藤彰剛,古沢嘉通 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2017/04…

『生命、エネルギー、進化』を読んだ

生協の本屋で買って、しばらく寝かせてあったこの本。 生命、エネルギー、進化 作者: ニック・レーン,斉藤隆央 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2016/09/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る ニック・レーン三作目は、膜で囲まれ、D…

『暗闇・キッス・それだけで』を読んだ

この前近所の図書館に行ったときに森博嗣コーナーを探していて見つけたこの本。 暗闇・キッス・それだけで Only the Darkness or Her Kiss 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/01/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 毎…

『科学哲学者 柏木達彦の哲学革命講義』を読んだ

京大(とははっきり書いていないが)で哲学を教える50代半ばの柏木教授が、学生や同僚との対話の中で哲学を紐解いていく「柏木達彦」のシリーズ第三作。この文庫本自体はもう絶版になっていて、第一作の『柏木達彦の多忙な夏』は最初Kindleで購入して読んだ…

『グラン・ヴァカンス 廃園の天使I』を読んだ

SF

久しぶりのSFは、しばらく前に買ってあった飛浩隆のこれ。 グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 飛浩隆 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2006/09/01 メディア: 文庫 購入: 32人 クリック: 186回 この商品を含むブログ (177件) を…