『バーナード嬢曰く。』4巻を読んだ

待ちに待った『バーナード嬢曰く。』の最新刊は神林しおりが表紙。

 

 

ふと本屋で見つけた表紙になぜかとても惹かれ、その時点で2巻目まで出ていたのにとりあえずで1巻だけ買ったらやっぱりめちゃくちゃ面白くて次の週末に2巻を探しまくった。最近私がSFにはまっているのはすべてこの『バーナード嬢曰く。』のおかげ。というか神林のおかげ。

 

主な舞台は高校の図書館で、本はあまり好きではないけれど読書家ぶりたいバーナード嬢こと町田さわ子(しかし彼女は巻を重ねるにつれかなりの読書家になっていく・・・)、町田さわ子の同級生で同じく図書館に入り浸っており「一周回って時代遅れになった流行本を読む」のが趣味の遠藤くん、SF好きの大の読書家神林しおり、図書委員でミステリ好きの長谷川さんの4人が本についてあれこれ話をする。というのがこの漫画の内容で、特にストーリーなどはないのだけれど、とにかく紹介されている本が面白そうですごく読みたくなる。 本に対する姿勢が遠藤に代表されるようなちょっと斜め視線で、そこもすごく好き。今回の4巻では野崎まどの『2』とその前日譚とも言うべき5部作が読みたくてたまらなくなって、 先日本屋さんで注文してしまった(とは言え初めて読む作家さんなのでちょっと怖くて5部作のうち2作しかまだ注文していないのだが・・・小心者の私)。

 

しかし今回ふと思ったのだけど、この『バーナード嬢』、最初は遠藤が町田さわ子のことを気になってる設定だったよね・・・?いつの間にか町田さわ子と神林のいちゃいちゃ要素が強くなってきて、遠藤→町田さわ子要素はすっかり姿を消してしまった感・・・。今回はむしろ遠藤くんに片思いの長谷川さんと遠藤くんの2人きりのいい感じのシーンがあったりして、それもまたよしであった。

 

施川ユウキは今月末『銀河の死なない子供たちへ』の下巻が出る。楽しみ!